出会い系の本音
成人の男性が激しい感情的な反応をするのは、怒りや非難といったレベルの感情に集中する傾向があるようです。
なぜなら、もっと弱いレベルの感情を露にすることは、彼にとって危険を招く可能性があるからです。
男は心が平静にもどったり、怒りを抑えたり、一時的に怒りを中断して手の届かないところへ追いやるまでは、怒りから抜け出せません。
私はこれまでに、自分のもろさや恐怖心や罪悪感を表に出すことを許された男性が、感情的にも肉体的にも非常に解放され、怒りがとけて愛情がよみがえってきたという例をいくつも扱ってきました。
男性の家庭内暴力の原因は、すべて怒りが未解決のまま放置されていることにあるのです。
不幸にも、男性は恐怖を覚えると、実は自分が傷つきやすく、苦痛や恐怖を感じているということを認めることが、怖くてどうしてもできなくなる。
だから男性は気にしないふりをし、結果的に怒りや欲求不満の中に閉じこもってしまうことになるのです。
怒ったままでいることは、苦痛や悲しみに抵抗する手段としては比較的よく用いられる方法です。
私が今までに会った中でいちばん激しく怒っていた人は、実はいちばん心が傷ついていた人でした。
大きな声で叫んだり怒鳴ったりする人ほど、場を与えられれば、長く激しく泣くことでしょう。
もし自分でも望まないほどに腹が立ってしまったら、泣くことをもう一度学び直さなくてはなりません。
一方、多くの女性にとって、怒りの感情への対処法は正反対です。
小さな女の子はたいてい、怒りや敵意を表に出さないようにとしつけられます。
怒ったり、叫んだりすることはいけないこととされているのです。
お父さんはそんなことは嫌いだし、他の男の人も同じだよ、と教えられて女の子は育ちます。
そして、女性はたいてい、弱々しさを露にしてもよいと教えられます。
泣きたい時は泣きたいだけ泣いてかまわないし、あえて不安を感じるよう教育されてさえいるのです。
だから大人になって何かつらいことが起きると、泣いたり心配したりはするが、おそらくあまり怒ってみせることはないでしょう。
女性は泣いたり非難したりすることで、怒りや憤激をおおい隠すのです。
そしてその憤激が表に現われることのないまま、女性は悲しみにとらわれ、結果的にヒステリックになってしまいます。
私はいままでに、悲しみや苦しみから抜け出せないでいる女性の相談を、数え切れないほど受付てきました。
怒りを表現する方法を教えたのです。
すると彼女たちは目を見張るまでに回復し、生き生きとし、愛情豊かになり、批判めいたことをあまり言わなくなっていきました。
もし怒りを(もちろん、破壊的でない方法で)充分に表現することができなければ、私たちはいつも不安に苛まれ、希望もなく、意気消沈したまま無為に過ごしていなくてはならないでしょう。
失望は激しい悲しみとは異なるものです。
それは自分自身に向けた、抑圧された怒りなのです。
失望した人間はたいてい、怒りや憤激を抑えるために生命力を使い果たしてしまっているために、疲れていて生気がありません。
もし、あなたがすっかり落ち込んでしまったとしたら、まず自分の怒りを他人に向け、その次に自分に向けてみましょう。
そして、他のすべてのレベルの感情を経由して愛と寛容に到達し、古い人間関係を修復するよう働きかけていくことが必要なのです。
人間関係において真実を話さないということは、植物に水をやらないのとおなじことです。
つまり、生きて成長しているものを殺してしまうことになります。
好きな人に自分の本当の気持ちを伝えないでいると、必然的に愛情も伝わらなくなってしまう。
そういう関係をしばらく続けていると、あなたは「二人の間のあの情熱はどうなってしまったのか。あの不思議な魅力はどこへ行ったのだろう」とがっかりしながら振り返ることになるでしょう。
実は愛も魅力も、それが伝えられないまま、積み上げられた感情の下に埋もれてしまっているのです。
否定的な感情(怒り、恐怖、苦しみ、自責の念)だけを抑圧して、肯定的な感情だけを生き生きと保つのは不可能です。
好ましくない感情に鈍感になれば、前向きな感情を抱く力も押してしまいます。
自分自身や他人に対して真実を語らず、気持ちを落ち込ませている状態を長く続けていると、喜びや興奮や情熱などの積極的な感情も失われていきます。
辞書を見ると、情熱とは「激しい感情」と定義されていますね。
直面したくない感情を抑圧するということは、いつも感じる力を故意に破壊しているということです。
そうするうちに、自分のかかわる人間関係すべてにおいて、だんだんに情熱を殺していくことになります。
気持ちの上でのつながりが弱まったり、愛情が急速に失われつつある時には、どんな場合でもそれを知らせる四つの警告信号があります。
私はこれを「四つの警鐘」と呼ぶことにしています。
四つの警鐘は、真実をすべて話さないために起きる必然的な結果なのです。
パートナー、家族、友人との関係において、愛や感情を失わず、情熱を保っていたいと思うならば、四つの警鐘に目を光らせておかなくてはならない。
もし四つのうちのどれか一つでも気づいたら、それは自分の気持ちについて正直なところをすべて話さなくてはならないというサインなのです。
1反感。
2憤慨。
3排除。
4抑圧。
人間関係において、二人の人間の間に、ある程度の反感を感じることは普通のことです。
誰かが言ったり、したり、感じたりしていることに対して、あなたが反発を感じ始めたと気づいた時に、反感は生じる。
あなたは心の中で相手を批判し始め、少しだけその人から離れようとすることもあるでしょう。
例を挙げます。
ある日、私は妻とパーティーに出席しましたが、彼女はパーティーの席でいつも決まってする話をまた始めました。
私はもう耳にタコができるほど聞かされている話。
私は妻に対して「ああ嫌だ、またあの話か」と反感を抱き始めている自分に気がつきました。
たとえば、請求書の支払いをするように夫から言われた時、あなたは一瞬「どうして面倒なことばかり私に押しつけるの」と、夫に対していくらか嫌気がさすのを覚えたことはないですか。
そんな時、自分の抱いている反感に対して、ほとんどの人は無視したり、そんなものはないようなふりをする。
「こんなこと大したことじゃない」とか「そんなに批判してはいけない。
結局、完全な人間なんていないのだから」とか「忘れることよ。」
「どうしてわざわざもめごとをつくるの」というふうに。
けれど、相手に反感を抱いていることを明らかにせず、話し合って解決しないままでいると、こうした小さな反感が積み重なって、第二段階の「憤慨」へと進んでしまうのです。
憤慨は、反感よりずっと激しいレベルの感情です。
これは人がしていることに対する激しい嫌悪感と非難なのです。
誰かが実際にあなたを苛立たせ始める。
ささいなことにもあなたは腹を立て、それを激しく攻撃するようになるでしょう。
たとえば先ほどのパーティーの例で言えば、もし私が反感を抱いているということを妻に言わず、彼女があいもかわらずその話を繰り返すのを聞いていれば、もう耐えられなくなる日がいつかやってきます。
私は「ああ、私は妻があの話をするのが嫌だ。
「彼女は馬鹿なことをしている」と感じ、本気で腹を立てることになるでしょう。
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